本島椿ブランドは、1910年(明治43年)につくられて以来今まで、100年以上に渡って日本人の美を椿油で支えてきた椿油一筋のブランドです。
伊豆利島は、東京・竹芝桟橋から南へ約140kmに位置する、人口約300人・面積4.12㎢(東京ディズニーリゾートの約2倍)の小さな島。東京からは伊豆大島に次いで近く、高速船なら2 時間半で行ける距離ですが、利島の桟橋はうねりの影響を受けやすく、天候や季節によっては欠航率が高く秘境感あふれる島です。
伊豆利島の椿油生産量は日本一を誇り、全国の60%近くのシェアを持っています。稲作ができないため、江戸時代は、お米の代わりに椿油で年貢を収めていたそうです。
世界的にも類例のない「椿の島」としてその名を知られています。実に、山の80%は椿の自生林。島全体がおよそ20 万本の椿に覆われており、冬には、いたるところで咲き誇る椿の花を見ることができます。花が散る2 月下旬~ 3 月頃にかけては、「椿の絨毯」と称される美しい光景が展開します。
ヤブツバキは、初夏から秋にかけて油を充分に含んだ実になります。椿の種はとても小さく、色も土と同じ茶色です。(少しでも雑草が生えていると拾うときに大きな手間になるため、日差しの厳しい真夏でも労力を惜しまず草刈作業を行います。)夏が終わり秋に入ると、ゴルフボール大の実がぱかっと割れて、中からたくさんの熟した種が地面に落ちるので、それを農家の方がひとつひとつ丁寧に拾い上げ、かごに入れていきます。
この作業は、重労働というより根気のいる作業で、冬の終わる3月頃まで続けられます。その後、お天気の良い日を選んで風通しの良い場所に広げ、1 週間から1 ヶ月ほど天日干しした種を、製油工場へ持ち込みます。昔から、「しっかり乾かせば乾かすほど、良い油が搾れる」といわれています。
この種を圧搾・精製とさまざまな時間のかかる工程を経て、春先に純度100%の油となるのです。
私たちは、世代から世代へ引き継がれ、日本が誇る自慢のツバキ種子油を配合しています。
気温や天候をみながら惜しみなく手間をかけ、伝統的な手法と品質にこだわった天然椿油を配合した製品が、本島椿純椿油シリーズです。
椿油について
私たちは、2種類の椿油を黄金比でブレンドしております。
1つは、伊豆利島産のツバキ種子油。学名は、「カメリア・ジャポニカ」。次に、カメリア種子油。ツバキ属ツバキ科に属する各種のツバキの種子から採取される油の総称で表示はカメリア種子油。学名「カメリア・オレイフェラ」を採用。
椿は、冬から早春にかけて花を咲かせ、地面に散った様にも風情があります。
熟した実ははじけ、大きな黒褐色の種子をのぞかせます。
椿油は天然植物油の中で、最も多くオレイン酸を含んでいます(約85%)。
美容効果として、オレイン酸は保湿力が高く、肌に馴染みやすい性質を持ち、特に傷んだ髪に効果を発揮します。
椿油の歴史
日本人は平安時代から、食用や燃料・鉄製品のさび止め、髪や肌のお手入れ、薬用など、様々な用途で椿油を使ってきました。
「続日本紀」には、奈良時代に遣唐使が日本からの献上品としてヤブツバキをたびたび持って行ったと記されています。
江戸時代、椿油は女性の黒髪を艶やかに装う化粧油として一躍人気を博し、以来、主に頭髪油としてその名が知れ渡っています。近年、自然志向の高まりのもと、天然素材の椿油の優れた成分が再び注目を集め、さまざまな分野に用途を広げながら、ますます脚光を浴びてきています。
椿油の効果
オレイン酸が豊富なため美容効果が高く、ひとつあれば、髪・顔・全身のトータルケアができる椿油。
ヘアケア
- 乾燥からくる頭皮のかさつきを保湿することで、すこやかに保ちます。
- ドライヤーの熱や紫外線(UVB)などによるダメージから髪を守ります。
- うるおいとツヤを与え、髪の強度(ハリ・コシ)をアップ。
フェイシャルケア
- 乾燥したお肌にうるおいを与えます。
- 水分の蒸発を抑えてうるおいを保ち、刺激から肌を守る。
- お肌の毛穴に詰まった角栓などの汚れを浮かせて洗い流すことで、清潔に保ちます。
ボディケア
- 入浴後のお肌に油分を補い、水分の蒸散を抑えます。
- 固くなりがちな、ひじ・ひざ・かかとなどのお肌をやわらかに保ちます。
- ハンドオイルやネイルオイルとして、ツヤ出し&保湿します。
- 肌なじみがよく、マッサージオイルに使うとお肌のダメージを軽減します。