ヘナの染毛力と、塗布時の温度の関係

よく知られていることですが、ヘナペーストは、髪に塗ってから保温(加温)すると色づきが良くなります。
では、適温はどのくらいなのでしょうか。
ファインヘナを使って実験してみました。


40℃のお湯でペーストを作り、それを3つの器に分けて、毛束を同時に染め、それぞれ
① 40℃の保温槽
② 10℃の冷蔵庫
③ 25℃の室温
で45分放置しました。

ついでに、待っている間に、このヘナの産地であるインド(ラジャスタン州)の気候について少し調べてみました。


出典:https://www.travel-zentech.jp/world/infomation/kion/india.htm

Wikipediaによれば、インドで最高気温を記録するのは5月だそうです。3月末から9月末にかけてはひたすら暑く、4月から6月は酷暑とのこと。この表でも、ラジャスタン州の5月の平均気温は保温槽と同じ温度です。那覇市の8月の平均気温さえ30℃を超えないので、正直なところ想像もつきませんが、気温42℃のアリゾナに滞在していた友人が「焼きあがったケーキを出そうとして、オーブンを開けたときのような熱気」と言っていたのを思い出しました。

一方、10℃はコートやマフラーの着用が必要な気温。こちらはイメージしやすいですね。東京だと3月末頃、札幌だと5月初めごろの平均気温です。


さて、
左が「40℃の保温槽」で放置したもの、
中央が「10℃の冷蔵庫」で放置したもの、
右が「25℃の室温」で放置したものです。
染めてから12日後に撮影しました。


低温の場合、あきらかに染まりが弱く、反対に高温の場合、つややかにムラなく染まりました。
常温でも申し分ありませんが、高温に比べると少し染めムラがあり、色味はややくすんだ感じになりました。


ファインヘナは、ブラウンの色味を表現するために、「オレンジのヘナ」と「ブルーのインディゴ」を主に掛け合わせているのですが、高温ではヘナの色がより強く表れ、つやっぽく輝いた感じになり、常温ではインディゴの色がヘナをおさえて、やや落ち着いた感じになるようです。

よく染まっているな、キレイだな、と思うのは40℃の毛束でした。やはり、ヘナは育った環境と同じような条件下で、生き生きと発色するのだなあと感じます。とくに冬場は、お風呂に浸かりながらのんびり染めるのがいちばんよさそうです。

2019年11月02日|テンスターヘナ:テンスターヘナ